ブラームスの第2ピアノ協奏曲


またピアノ協奏曲ネタです。
昨日(さっき日が変わったから一昨日か...)NHKブラームスのピアノ協奏曲第2番をやっていました。若いときのシフのバルトークをCDをよく聴いていたので、「おじさんになったなあ」と変に感心しながら聴いていましたが、今日はシフの話ではありません。

いつもこの曲を聴くと思うのですが、ある意味、第一楽章で十分堪能できてしまうのです。この日も第一楽章が終わったときにテレビに向かって「パチパチパチ・・」などと冗談で拍手なんかしてしまいました。第一楽章がとても「終止感」が強い気がします。
それにくらべて、ほんとうの終わりは第四楽章なんですが、すごくあっさり感じるのです。「かわいらしく」終わっていると思えるほどです。

ブラームスのピアノ協奏曲は「ピアノ付き交響曲」なんてよく呼ばれます。この第2番は、第一楽章や第二楽章単独ではそうかなーという気もします。でも全曲通して聴くと、そうではなくて、いかにもブラームスらしいシンフォニックな音楽から、より落ち着いた安らぎのある音楽へ進んでゆくという、協奏曲では珍しいつくりの作品と言えると思います。夜寝る前に聴くのも良いのではないでしょうか(ただし最後まで聴いてください(^^)。

ちなみにこの曲のらっぱですが、第一楽章、第二楽章だけで、あとはお休みです。ティンパニも第三楽章以降はお休みです。これもこの曲の独自性の一面を示していますね。二楽章までがんばって吹けば、あとはゆっくり第三楽章のチェロ・ソロや優美な第四楽章を聞けるなんて、幸せな曲じゃないですか...